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NLP(神経言語プログラミング)とは

NLPは、Neuro Linguistic Programming(神経言語プログラミング)の略で、私たちの「体験や可能性を形作る」3 つの重要な要素(神経学、言葉、プログラミング)の相互作用を探求する実践的なアプローチの名称です。

NLP(神経言語プログラミング)3つの構成要素
  • N:Neuro(神経学
    私たちが体験をどのように認識し、処理するのかというシステム全体です。五感を通じて情報を受取る→脳が処理をする→思考や感情、行動、身体反応という一連のプロセスとも言えます。
  • L:Linguistic(言語
    私たちが自分や他の人とどのように接し、コミュニケーションするかを決定づける要素です。
  • P:Programming(プログラミング
    体験が身体や行動にどのように影響するかというものです。その結果として認知のパターン、思い込み、思考や行動のパターンが作られます。

NLPは、個人が持つ素晴らしい可能性や内なる力を最大限に引き出してくれ、より豊かで充実した人生を実現していくための、実践的な考え方(マインドセット)と具体的なスキルを提供します。

それは、以下の領域を探求することを通じて、自己理解を深め、望ましい変化を力強くサポートするものです。

  • 人間とは何か
  • コミュニケーションとは何か
  • 変化のプロセスとは何か
  • 上記を確立している信念と前提
  • 自己発見(アイデンティティ・使命・ビジョンの探求)
  • 個人を超えた精神的な部分の理解(家族・コミュニティ・グローバル システムなど)と関わり など
目次

NLPの前提 ‐ 2つの基本的な考え方

NLPは2つの前提(基本的な考え方)に基づいています

NLPの前提
  1. 地図は領土ではない:The Map is Not the Territory.
  2. 生命と「心」は体系的なプロセスである:Life and ‘Mind’ are Systemic Processes.

地図は領土そのものではない

「地図は領土そのものではない」というNLPの前提は、世界の見方に関する大切な考え方です。

私たちが普段「これが現実だ」「これが正しい」と感じたり信じたりしていることは、実は「私たち一人ひとりが自分の五感やこれまでの体験を通して、心の中(あるいは脳の中)に描き出した、自分の中の地図」のようなもので、本当の現実とは異なるということです。

私たちはつい、「自分の見ている世界=世界の全て」だと思いがちですが、あくまで「自分だけのユニークな世界」ということです。

このような自分だけの認識を、NLPでは地図(マップ)と呼び、自分が持っているマップが、可能性や制限を生み、思考や行動のパターンにつながっていきます。

人生と「心」は体系的なプロセスである

人生と「心」は体系的なプロセスですというNLPの前提は、物事のつながりを理解するための重要な考え方です。

私たち自身(身体や心)、私たちが関わる周りの世界(人々、社会、環境など)は、それぞれが独立してバラバラに存在しているのではなく、互いに影響を与え合っている。他の部分から完全に分離することはできない。ということを意味しています。

つまり双方向に影響しあい、大きな「つながりのシステム(体系)」として成り立っている、という見方です。

システムのどの部分も独立して存在しているわけではありません。この視点を持つことで、問題や出来事をより広い視野で理解し、より良い変化を生み出すためのヒントが見えてくるかもしれません。

NLPの歴史

長年にわたり進化し、カウンセリング、心理療法、教育、健康、創造性、法律、経営、営業、リーダーシップ、子育てなど、幅広い専門分野で活用されているNLPが、どのように誕生したのかを見ていきましょう。

NLP誕生の歴史

NLPは1970年代半ばに、ジョン・グリンダー(言語学を専門とした)とリチャード・バンドラー(数学とゲシュタルト療法を専門とした)という、異なる背景を持つ二人の出会いと共鳴から生まれました。

目的は、人間の卓越性(人が内に秘める本来の能力や輝き)の明確なモデルを作ることでした。本来の輝きや可能性を、誰もが再現可能な明確なモデル(知恵の結晶)として世界に分かち合いたい、というものでした。

研究初期では、3人の著名なセラピストの言語パターン・行動パターンを検証しています。

言葉や振る舞いの奥にある構造(パターン)に深く耳を方向け、光を当てたのです。

3人の著明なセラピスト
  • フリッツ・パールズ:ゲシュタルト療法の創始者
  • ヴァージニア・サティア:国際的に著名な家族療法家
  • ミルトン・エリクソン:アメリカ臨床催眠学会の創設者、催眠療法家であり、臨床的に成功した精神科医

ミルトン・エリクソンとのやりとりでは、どのように人々の無意識と信頼に基づいて繋がり、その人自身の内なるリソースを引き出しながら、変化を起こしたのか。

言語と非言語のコミュニケーションに光を当て、そのエッセンスを丁寧に解き明かしていきました。

これらの初期の探求から得られた叡智の結晶として、「神経言語プログラミング(NLP)」が誕生しました。

NLP誕生後の歴史

NLPは1970年代半ばに誕生後、研究を重ねる中で著しく進化してきました。その中で世界中に広まり、影響力の波は広がり、数百万の人々の人生に、変化や気づきという光を灯してきました。

また、1990年代以降は、新しい世代のNLPが発展しています。第2世代・第3世代のNLPと呼ばれ、生成的かつシステム的な応用に取り組み、アイデンティティ、ビジョン、ミッションといった高次の課題に焦点を当てていきました。

進化したNLPが取り扱ったこと
  • アイデンティティ:自分は何者か、どんな価値を持つ存在か
  • ビジョン:どんな未来を創造したいか
  • ミッション:ビジョンを軸に、どう世界に貢献するか
  • 調和:個人を超えた高次(高い抽象度)の状態との調和
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